立食師列伝の感想

今朝、押井守監督の立食師列伝を見てきました。平日の朝だったのでどのくらい人が居るんだろうかと思ってましたけど、自分を含めて7人くらいでした。多いいのかな?
映画の感想を一言で言うと「濃い」です。何が濃いって内容だけじゃないんです。デジカメで撮影した写真をパタパタアニメにして舞台上で演技させるという映像。その映像の中で演技させられるキャスト陣。一人9役を演じるナレーション。いろんなところが濃いです。
犬、飯、戦争、夢、銃、鳥、伝説、劇アニメ、詐欺師、ロボット、検死官、今まで押井監督が手がけてきた作品の中に登場したさまざまな事物が引用、オマージュされて登場している。これはまさしく押井監督の集大成なんじゃないでしょうか。

映画の内容はというと、架空の存在である無銭飲食のプロ「立食師」の歴史と共に日本の戦後史を振り返るというドキュメンタリーっぽい感じの喜劇でした。ドキュメンタリーって言っても華氏911とはだいぶ違って、NHKプロジェクトXみたいな雰囲気で、歴史の影に埋もれる立食師という存在を、さまざまな関連書物やその時代のトピックと共に戦後史を読み解くような感じでした。


リンク:立食師列伝 公式ホームページ